英語で観る【日本昔ばなし】動画18話を一挙紹介

日本の昔話に出てくるキャラクターたちのイラスト

この記事の要点

・日本昔ばなしの英語版動画が、英語学習者(特に子供)にとって良い教材になるということ
・その全18話のYouTube動画が、このサイトを介して、全て閲覧できるということ

今も昔も、子供たちに大人気の〝日本の物語〟はと言えば……?

そう、「日本昔ばなし」です!

桃太郎、浦島太郎、かぐや姫……。

誰もが「絶対」というほど知っている、定番中の定番!

時代を超え、親から子へと語り継がれている、そんな「日本昔ばなし」ですが、この物語、実は〝英語版〟もユーチューブ等で近年、相当人気を博しているのをご存じでしたか?

登録者数68万人以上を擁する、大人気チャンネル「ボンボンアカデミー」が、「日本昔ばなし」の英語吹き替えバージョンを配信し、かなりの再生回数を獲得しています。

全18話、字幕付き。

トータルで250万回再生を突破しています。

ということは、それだけ「日本昔ばなしを英語で観たい!」という人がいるということになりますよね……。

それは、どうしてか?

「日本昔ばなし」の英語版動画が、英語学習者にとって打ってつけの教材になっている、という見方ができると思うのです。

子供にとっても、英語に楽しくふれる格好の機会になること間違いなし!

子供というのは、大好きなアニメや物語を何度も繰り返して観たり、読んだりするものです。

「日本昔ばなし」も、その最たるものだと思いますが、英語版にも親しんでもらえたら、それは、英語を身近に感じてもらうチャンス!

しかも、これらの動画には、すべて字幕が出ます。

だから、ストーリーを英語で聞きながら、その文字も感覚的に覚えていけるということです。

まさに、一石二鳥!

これら全18話は、小学英語に出てくる英単語や会話表現を知っていれば、すべてではないですが、ある程度は理解できる内容です。

感覚的にですが、英検5級・4級レベルの子なら、ナレーターと字幕で、なんとなくストーリーを追っていけるように思います。

何度も観るうちに、自然と台詞が頭に入ってきて、口ずさめるようになるかもしれませんよ!

これから英語を勉強させたいという保護者の方には、ぜひ、以下に紹介する動画を子供に見せてあげてください。

もちろん、1回、2回の再生で英語が理解できるようになる、ということはありませんので(笑)、日常的に英語に親しめる生活を送ることができるよう、ほかにも、いろいろと工夫をしていきましょう。

そのきっかけの一つにしていただければ幸いです。

それでは、「日本昔ばなし」の〝English world〟へ、ご案内したいと思います。

主人公たちの〝決め台詞〟もセレクトして紹介しています。

どうぞ、お楽しみください。

桃太郎/ PEACH BOY

桃太郎は、英語で「 PEACH BOY」と訳されます。

桃から生まれた桃太郎が、お伴を携えて、鬼退治に繰り出す物語です。

鬼を懲らしめた後の、次の台詞(7分47秒~)がしびれます!

桃太郎

【台詞】Do you swear to stop making people suffer?

【訳文】もう人々を苦しめないと誓うか?

正義感あふれる台詞ですね。

一度はみんなの前でカッコよく言ってみたいですね(笑)

再生時間は9分12秒。

金太郎/ KINTARO

平安中期の武将、坂田金時の幼少期を伝説化したといわれる物語です。

源頼光から、家来になるために来ないかと誘われたとき、金太郎は次のような心優しい台詞(8分26秒~)を語っています。

金太郎

【台詞】I can't leave my mother all alone.

【訳文】おっかあを、一人でおいていけねえだ。

こんな台詞、一度は言われたいという世のお母さんたち、ぜひご視聴を……。

再生時間は10分10秒。

牛若丸/ USHIWAKAMARU


侍から刀を奪っては千本集めているという弁慶との対戦シーンは、超有名ですよね。

そのときの牛若丸の台詞(6分39秒~)が、とにかくカッコいいんです。

牛若丸

【台詞】You must be that ruffian who nightly disturbs the people of the capital.

【訳文】おまえが夜な夜な、都の人々を騒がせている、ならずものか。

しびれますねえ~。

再生時間は9分25秒。

かぐや姫/ SHINING PRINCESS

かぐや姫は、英語で「 SHINING PRINCESS」と訳されます。

竹の中から生まれ、竹取の翁夫婦に育てられて、美しいお姫様へと成長していく、かぐや姫の物語です。

八月の十五夜、月からの使者に迎えられ、月の都へと帰っていくシーンは、まさに神秘的!

自分が「月の国」の者であると打ち明ける際の台詞(8分40秒~)がこちらです。

かぐや姫

【台詞】I am from the moon. On the night of the next full moon, I must go back to my city on the moon.
【訳文】
私は月の国の者です。次の十五夜に、月の都から迎えが来ることになりました。

再生時間は11分19秒。

舌切雀/ THE TONGUELESS SPARROW

舌切雀は、英語で「 THE TONGUELESS SPARROW」と訳されます。

助けられた雀がお爺さんに恩返しをする物語です。

心優しいお爺さんと、欲張りなお婆さんの対比が印象的です。

雀の舌を切ったお婆さんが、心から反省する最後のシーンがあります。

そのときの台詞(8分56秒~)がこちらです。

舌切雀

【台詞】I've been terrible. I'll be nice from now on.
【訳文】
私が悪かったよぉ。これからは、優しくなるようにするよぉ。

再生時間は9分48秒。

ぶんぶく茶釜/ THE DANCING KETTLE

ぶんぶく茶釜は、英語で「THE DANCING KETTLE」と訳されます。

子供が飢えないようにと、お父さんタヌキが茶釜に化ける物語です。

結末はさまざまあるようですが、心がほっこりするお話です。

お父さんタヌキが、初めて自分の正体を打ち明けたときの台詞(8分56秒~)がこちらです。

ぶんぶく茶釜

【台詞】I'm a badger that used to live at the foor of the mountain.
【訳文】
僕は、山の麓に住んでいたタヌキです。

再生時間は9分8秒。

さるかに合戦/ THE STORY OF THE MONKEY AND THE CRAB

さるかに合戦は、英語で「THE STORY OF THE MONKEY AND THE CRAB」と訳されます。

ずる賢いサルに意地悪をされたカニ。そのカニの子供たちが、サルに仕返しをするという物語です。

サルが親ガニに謝ったときの台詞(10分29秒~)がこちらです。

さるかに合戦

【台詞】Mrs. Crab! Forgive me!
【訳文】
カニさん!ごめんなさい!

再生時間は12分0秒。

かちかち山/ CLACK CLACK MOUNTAIN

かちかち山は、英語で「CLACK CLACK MOUNTAIN」と訳されます。

お婆さんにひどい仕打ちをしたタヌキを、お爺さんに変わってウサギが成敗するという物語です。

ウサギがタヌキを懲らしめたときの決め台詞(8分9秒~)がこちらです。

かちかち山

【台詞】All because of you the old woman is hurt. You deserve to be punishued.
【訳文】
おまえのせいで、お婆さんは苦しんだんだからな。当然の罰さ。

再生時間は9分39秒。

こぶとり爺さん/ OLD MAN WITH THE LUMP

こぶとり爺さんは、英語で「OLD MAN WITH THE LUMP」と訳されます。

心優しいお爺さんのこぶを取ってあげた鬼が、意地悪なお爺さんにそれをくっ付けるという物語です。

こぶを取ったのは、心優しいお爺さんの踊りが上手だったからなのですが、その宴会の席を始めようと、鬼が放った台詞(2分37秒~)がこちらです。

こぶとり爺さん

【台詞】Tonight's our banquet! Time to sing and dance!
【訳文】
さあ、今夜は宴会だ! 歌えや踊れ!

再生時間は8分33秒。

花咲かじいさん/ OLD MAN FLOWER

花咲かじいさんは、英語で「OLD MAN FLOWER」と訳されます。

良い行いをすれば良い結果が生まれ、悪い行いをすれば悪い結果が返ってくることを、分かりやすく伝える物語です。

意地悪なお爺さんにより、可愛がっていた犬が臼となり、またそれが灰となってしまいます。

そのときの、花咲か爺さんの台詞(7分41秒~)がこちらです。

花咲かじいさん

【台詞】Shi-Shiro! Now look what's become of you!
【訳文】
シ、シロ! こんな姿になってしまって!

ちなみに、「Now look」は、直訳すると「さあ、見て」となります。

また、what's become of you!」what has become of you!」の省略形で、「what has happened to you!」同じような意味を持ち合わせるとか。直訳すると「あなたに何が起こったの!」といった具合でしょうか。

再生時間は10分13秒。

一休さん/ THE YOUNG MONK IKKYU

一休さんは、英語で「THE YOUNG MONK IKKYU」と訳されます。

「MONK」とは修道僧のことです。

この物語は、幼い修道僧が、とんちを効かせて、いろいろな問題を解決していくというお話です。

「このはしをわたってはいけません」

そうした張り紙が貼ってある橋を、一休さんが堂々を渡っていくシーンをアニメなどで見たことがある人も多いのではないでしょうか。

そのときの台詞(5分29秒~)がこちらです。

一休さん

【台詞】I didn't cross it! But I walked across it! The sign doesn't say both are bad! Come on. Master!
【訳文】
はしは、いけませんと書いてありますが、真ん中は駄目とは書いていないでしょ? だから、真ん中を渡ればいいんです! 和尚さま!

この語訳には補足が必要かもしれません。

まず最初の「it」「edge」(端っこ)のことで、二番目の「it」「bridge」(橋)のことを指します。

また、「both」とは、「端っこを渡る」と「橋を渡る」の両方、と言う意味で用いられています。

再生時間は9分7秒。

鶴の恩返し/ THE GRATEFUL CRANE

鶴の恩返しは、英語で「THE GRATEFUL CRANE」と訳されます。

助けられた鶴が布を織って、お爺さんに恩返しする物語です。

この動画では、助けた人が、お爺さんではなく、若い男性(イケメン)という設定になっています。

その若者に鶴が正体を知られたときの台詞(8分14秒~)をご紹介します。

まるで恋愛ドラマを見ているようで、引き込まれますよ~

鶴の恩返し

【台詞】But now that you know who I really am I cannot stay any longer.
【訳文】
でも、いま、正体を知られたからには、ここにいることはできません。

再生時間は9分37秒。

浦島太郎/ URASHIMA TARO

助けたカメに竜宮城に連れて行かれた浦島太郎が、最後に玉手箱を開けて、あらビックリ!という物語です。

竜宮城から帰って来た浦島太郎が、、村民に話しかけたときの台詞(7分38秒~)がこちらです。

浦島太郎

【台詞】Do you know the house that was here?
【訳文】
ここにあった家を知りませんか?

浦島太郎は寡黙な男なのか、あまり台詞がありませんでした(笑)

再生時間は9分0秒。

雪女/ THE SNOW WOMAN

雪女は、英語で「THE SNOW WOMAN」と訳されます。

雪降る夜にどこからともなく現れ、自分の息を吹きかけて、人を凍死させるいう雪女。切ないクライマックスを迎える物語です。

約束を破られた雪女が最後に放つ、切ない台詞(8分20秒~)がこちらです。

雪女

【台詞】when I think of our children, I cannot do that. I myself shall leave. Take care of the children; Take care.
【訳文】
子供たちのことを思うと、私にはできない!私が出て行きます。子供たちを楽しましたよ…。

ここでの「that」は、凍死させることを意味します。

雪女も、自分の子供たちのことを思うと、その親である者を殺せなかったのですね。

なんだか切ない結末に、胸が痛みます。

再生時間は10分3秒。

おむすびころりん/ THE ROLLING RICE BALL

おむすびころりんは、英語で「THE ROLLING RICE BALL」と訳されます。

お爺さんがネズミの国で不思議な体験を繰り広げるという物語です。

村民から感謝されたお爺さんが語った台詞(9分9秒~)がこちらです。

おむすびころりん

【台詞】If you want to thank anybody, thank the mice.
【訳文】
お礼なら、ネズミに行っておくれ。

再生時間は10分30秒。

一寸法師/ INCH BOY

一寸法師は、英語で「INCH BOY」と訳されます。

指ほどの小さな身体の少年が、お姫さまをさらおうとする鬼たちを退治する物語です。

向かってくる鬼に対して、立ち向かう一寸法師のカッコいい台詞(5分58秒~)がこちらです。

一寸法師

【台詞】Stop! I won't let you lay a finger in the princess!
【訳文】
止めろ! お姫さまには、指一本触れさせないぞ!

いつか、こんな台詞、夢の中ででも言ってみたいですね(笑)

再生時間は9分37秒。

かさ地蔵/ THE CHILD GODS

かさ地蔵は、英語で「THE CHILD GODS」と訳されます。

貧しくとも心清く暮らしている老夫婦が、地蔵にかさを被せ、そこから恩返しを受けて幸せになるという物語です。

お爺さんが地蔵にかさを被せてあげるシーンの台詞(4分44秒~)がこちらです。

かさ地蔵

【台詞】There. That'll protect you from the snow.
【訳文】
はい、これでもう雪をしのげますよ。

心優しい言葉は、やはり素敵ですね。

再生時間は9分36秒。

十二支の話/ THE STORY OF THE ZODIAC

十二支の話は、英語で「THE STORY OF THE ZODIAC」と訳されます。

動物の王の座をめぐって、元日の朝に繰り広げられる、かけっこの物語です。

一番に神様のもとに着いたウシを差し置いて、ずる賢く自分が一番でアピールするネズミの台詞(5分10秒~)がこちらです。

十二支の話

【台詞】Lordy. lord. I'm first!
【訳文】
神様よ、神様。僕が一番ですよ!

「lord」とは、主のことを意味するそうです。

「loudy」は、「主よ」といった感じでしょうか。

再生時間は10分6秒。

いかがでしたか?

日本昔ばなしの英語バージョン。

子供たちの英語学習のうえに、大いに活用していきたいものですね。


※文中の台詞は、大人気チャンネル「ボンボンアカデミー」の字幕を掲載し、その語訳は、YouTubeの「設定」内の字幕「日本語」を参考にして掲載させていただいております。