フルートの演奏を主題としたイメージ写真

御濱鼓笛隊
結成の背景に迫る

音楽バンド教室がスタート
したのは1982年。
御濱鼓笛隊という名の
音楽バンドが誕生しました。
このバンド結成の背景には、
子供たちの情熱と
涙ぐましい行動が
あったのです。
教室誕生の知られざる
サイドストーリーです。

色彩豊かな花々

街頭募金に立った
子供たちの想い

隊の結成めざして
集めた資金560円

早朝に公園で清掃に励む子供たち

「鼓笛募金をよろしくお願いします!」

小学生の子供たちが街頭に立ち、手づくりの募金箱を手に、そう呼びかけの声を張り上げたのは、1982年秋のことでした。

そのころ、当クラブでは、地域の子供たちを集めてゲームをしたり、お題を決めてねり合いをしたり、清掃活動に取り組んだりと、月1,2回、青少年の〝集いの場〟を設けていました。毎回、30人ほどの小・中学生が和気あいあいと集まっていたのです。

当クラブに「鼓笛隊を結成してはどうか?」という声がかかったのは、そんな折でした。天理教では、鼓笛隊活動を通じて子供たちを育成する動きが活発化し始めた時期で、当時代表だった大西昌隆氏にも打診が入ったのです。

そこで、育成指導の中心を担っていた妻・みさを氏が、子供たちに相談したところ、子供たちは皆「やりたい、やりたい!」と。

とはいえ、鼓笛隊を結成するには、楽器一式を整える資金が必要になります。代表夫妻は、関係者らとも相談して、一つひとつ事を進めようと考えていたようですが、それよりもいち早く、想いを行動に移したのが子供たちでした。

募金箱を手づくりし、一目散に街頭募金に飛び出していったのです。

そうして集まったのが、積み立て資金560円でした。ファイフ1本の費用にも満たない額でしたが、そんな子供たちのやる気に、当教会につながる方々が動いてくださり、わずか2カ月で待望の楽器一式をお与えいただいたのです。

昭和57年11月7日 結成式


そうして昭和57年11月7日、鼓笛隊結成式が華々しく執り行われました。

隊員は約30人。指導者を招いて、月1回の練習がスタートしました。

コンクールに出演したのは、その3年後。昭和60年夏のことでした。隊員29人が曲目『錨を上げて』を演奏・行進し、初出場ながら見事、銀賞を受賞したのです。

街頭募金に飛び出していった子供たちは、現在50代の年齢になりました。わが子を当クラブに通わせている方も多く、いまでは、地域の青少年を育成する立場となって活躍してくださっています。

虹と音譜が可愛いイラスト

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