伊勢市の「英検」お得情報〈補助金申請の仕方〉

英検のマークが入った画像

近年、小学生のうちから「英検」を受験する子が増えています。

小学3年生から「外国語活動」が始まり、5年生からは本格的な「英語の授業」がスタート。

通知表に成績も付くとあって、早いうちから英語を学ばせたいという保護者の方が増えてきているようです。

英検の累計志願者数は、この5年で14%増加。

この〝早期受験傾向〟は、もっと加速していくものと思われます。

そんな英検にまつわる、とても〝お得な制度〟が伊勢市にはあるんです。

その名は「英語検定チャレンジ事業」。

市内の小・中学生を対象に、英検の検定料を〝全額補助〟するというものです。

この制度を活用しない手はありません。

それでは、市の事業の内容とともに、補助金の申請方法等をご紹介したいと思います。

英語検定チャレンジ事業とは

伊勢市が手がける「英語検定チャレンジ事業」とは、その名の通り、英検にチャレンジする児童・生徒を支援する取り組みのことです。

対象は小・中学生

主催は伊勢市教育委員会で、対象者は、市内在住の児童・生徒(小・中学生)、もしくは、市内公立小・中学校へ通う児童・生徒と定められています。

補助は年度で1回のみ

補助金を受けられるのは、同じ年度で1回のみとなっています。

たとえば、小学3年生で英検5級を受験して合格した子が、次に補助金を申請をできるのは4年生を迎えてから、ということになります。

英検S-CBTも申請可

ここで、ちょっと難しい用語を出しますが、知っておくと大変便利な情報をお伝えしますので、少々お付き合いください。

S-CBT」という試験区分をご存じでしょうか。

ひと昔前と今とでは、英検の試験のあり方が違っていまして、今では「S-CBT」という試験区分で、毎週土・日曜に英検をコンピューターで受験できるようになっています。

「えっ? 英検って年3回じゃなかったっけ?」と思ったあなた。

それは「従来型」といわれるものです。

伊勢市では、ここ数年、その従来型の本会場試験は伊勢学園高校で実施されているようです。

ただし、この本会場の場所は原則、試験6日前に受験者に通知されることになっていますので、受験者は、そちらを要チェックです。

でも、年3回の開催だと、試験と部活動の試合などの日取りが重なって、どうしても受験できない。

そうした子のために、試験日程の選択肢をたくさん用意しようというのが「S-CBT」の狙いでもあるのでしょう。

伊勢市では「従来型」のみならず、この「S-CBT」の試験区分でも補助金申請を可能にしているそうです。

この件については、伊勢市教育委員会・学校教育課(0596-22-7880)に問い合わせをして確認済ですが、変更になっている可能性もありますので、受験、補助金申請の際は各自で同課に問い合わせをし、ご確認願います。

筆者が問い合わせをした際は、担当の方が、とても親切にいろいろと教えてくださいました。

ただし、「S-CBT」の実施会場は、伊勢から最も近い場所でも津市となっています。

会場等の詳しい内容は、英検「S-CBT」HP内の専用ページ〈S-CBT実施会場〉でご確認願います。

なお、この「S-CBT」は準1級から3級までのみ受験可能で、1・4・5級の受験はできません。

その点、ご注意ください。

さらに、覚えておきたいことがあります。

それは、2023年度までと異なり、2024年度からは、同じ「従来型」でも、教育委員会や一部の学校が運営する準会場での受験者は、補助金申請の対象に入らなくなったということです。

補助金制度を活用して英検を受験したいという子は、「従来型」の本会場受験、もしくは「S-CBT」受験を選択しましょう。

補助金は全額振込

補助金の負担額は、全額となっています。

2024年度、英検の費用が値上がりしましたから、この〝全額負担〟は、とてもありがたいですね。

なお、検定料は以下の通りです。

【従来型(本会場)】
1級  12500円
準1級 10500円
2級   9100円
準2級  8500円
3級   6900円
4級   4700円
5級   4100円

【S-CBT(テストセンター)】
準1級 10600円
2級   9700円
準2級  9100円
3級   7800円

これらの検定料が、申請時に指定した口座に後日振り込まれることになっています。

1級から5級まで申請可

補助の対象となる級は、〝すべての級〟となっています。

中学生レベルといえば、3~5級程度とされていますが、準2級(高校初級レベル)以上を目指す子が、近年増えてきている現状があるのかもしれません。

英語学習を始める時期が、どんどん早まっている証拠でしょう。

補助金申請の流れ

それでは、補助金申請の仕方についてご説明いたします。

英検に各自申し込む

補助金を申請するにしても、まずは英検に申し込まなければ、話になりません。

各自、英検のHPより申込受付をしましょう。

申込方法については、こちらの英検お申し込みサイトをご参照ください。

申請書に必要事項を記入

英検に申し込みを済ませたら、伊勢市教育委員会のHP内のサイト〈伊勢市英語検定チャレンジ補助金交付〉より「伊勢市英語検定料補助金交付申請書兼請求書」をダウンロードしましょう。

パソコンでダウンロードし、所定のデータを印字をしたら、必要事項(受験児童・生徒の名前、生年月日、住所、学校名、学年・組、1次受験日、受験会場名、受験級(請求額)、振込先口座)を記入します。

そして、英検に申し込みをした際の領収書(原本)、受験料振込証明書、受験票等、入金したことが分かる書類を添付します。

これで、申請書の作成はオッケーです。

なお、申請書は、伊勢市教育委員会・学校教育課(小俣総合支所2F)の窓口でも準備してくださっています。

申請書を市教育委員会へ

申請書は、伊勢市教育委員会・学校教育課(小俣総合支所2F)へ提出します。

場所は、こちらの〈google地図〉からご確認ください。

郵送による提出も可能です(〒519-0592 伊勢市小俣町元町540番地 伊勢市教育委員会 学校教育課宛)。

なお、提出期間が決められていますので、その期限までに必ず、申請書を提出しましょう(郵送の場合、当日の消印有効)。

※提出期間は、伊勢市教育委員会のHP内のサイト〈伊勢市英語検定チャレンジ補助金交付〉で確認できます。

後日、振込を確認

申請書を市教育委員会へ提出したら、あとは検定料の振込を待つことになります。

以上が、補助金申請の流れとなります。

いかがでしょうか。

伊勢市では、英検合格を目指す児童・生徒のために、検定料無料(年度に1回のみ)という制度を整えてくれています。

英検合格は、高校・大学入試で有利になる側面も併せ持つことから、ぜひとも、早いうちからチャレンジしておきたい試験の一つです。

世の中のグローバル化は、ますます加速していくことと思われます。

当クラブでは、その波に上手に乗って、常に国際感覚を磨き続けられるような有為な人材を、今後も育ててまいりたいと思います。