勉強で大切なのは努力? それとも……

大学生が中学生の学習指導に励んでいる様子

三重大学教育学部の学生たちによる「春期学習教室」を、3月27日に実施しました。

この日集まったのは20人(英語教室のみの参加者も含む)。

いつもながら、非常に良い雰囲気に包まれ、参加した生徒たちは、とても勉強がはかどっている様子でした。

「先生! これで合ってる?」

「こっちにも来て~」

そんな声がいくつも聞かれ、学生たちは大忙しでしたが、常に笑顔で生徒たちに接してくれていました。

チャレンジ精神を持ち、最後までやり抜く

ところで、勉強で大切なことは、一体何でしょうか?

努力することでしょうか?

持続して取り組むことでしょうか?

それらは、もちろん大切なことですが、この日、指導に当たる学生たちと、教わる生徒たちの様子を見ていて気づいたことがあったので、お話ししたいと思います。

習っていなくても応用を利かせ

今回の教室で、新中学3年生たちには、公立高校の入試問題にチャレンジしてもらいました。

結構、難易度の高い問題です。

まだ習っていない部分もあったようですが、「よし解いてみよう!」ということで、学生と生徒たちの二人三脚が始まりました。

「習っていないから解くのをやめよう」ではなく、「習っていなくても、応用を利かせれば解けるかも」というスタンスを取ったわけです。

習っていない問題を解くなど、生徒たちには初めての経験だったかもしれません。

ですが、難しい問題ほど、柔軟な応用力が問われます。

大学入試ともなると、高校の授業では習わないような問題がいくつも出されます。

学生が一つひとつヒントを出しながら、問題を解説していくと、いやはや、どうでしょう?

生徒たちは、難問を理解し、解き方の道筋を捉えることができたのです。

「解けそう」だからヤルのではなく、「解けなさそう」だからチャレンジするのが、本来の勉強のあり方なのかもしれません。

勉強で大切なことの一つは、このチャレンジ精神でしょう。

学生は生徒に、チャレンジする楽しさを教え、生徒は最後までやり抜く力を養ってくれたように思います。

以下のメモが、学生が書き記した問題の解説です。

格闘の跡が垣間見えますね。

方程式の問題を解いた際のメモ

やる気スイッチを「オン」に

またこの日は、新中学1年生に、1学期で習う数学の方程式を教えてくれた学生もいました。

こちらも、生徒にとっては、大きなチャレンジです!

1時間、集中力を切らさず、先取り学習を進めた生徒もすごいですが、そうした〝やる気スイッチオン〟の雰囲気をつくり、最後までやり遂げさせた学生も、とても素晴らしいと思いました。


みはまクラブは、単に楽しいだけではありません。

楽しい雰囲気の中にも、学びに大切な要素が、たくさん詰まっている場所です。

これからも、こうした充実した環境の下、みんなで仲良く学んでいきましょうね。


なお、春期講習が終わった後は、射的やお菓子のつかみ取りで大盛り上がり!

最高の笑顔が弾けた、春の〝学びの一日〟でした。