過去形の基本ルール「edの付け方」5箇条

「過去形のルール edの付け方5箇条」と記された黒板を前に、英語をレクチャーする教師のイラスト

英語で「昨日~しました」と言いたいときは、動詞を〝過去形〟にするというルールがあります。

どのようにして過去形にすればいいのか。

今回は、そのルールを分かりやすく解説していきます。

近年、小学生も英文法も学ぶ時代です。

そのため、当サイトでは「小学生でも分かるシンプルな授業」を心がけています。

基本ルール5箇条を覚えよう

さて、動詞を過去形にするルールは、全部で5つあります。

1.基本的にはedを付ける

まずは「動詞にedを足す」と覚えてください。

代表的な例がこちらです。

(現在形)I call Tom.
(過去形)I called Tom.

※call(電話をかける)

(現在形)He visits the library.
(過去形)He visited the library.

※visit(訪れる)

(現在形)My mother washes the dishes.
(過去形)My mother washed the dishes.

※wash(洗う)

とてもシンプルですね。

主語がI(1人称)でもHe(3人称)でも、動詞の過去形は、どちらもedを付けるだけでオッケーです。

これがedの付け方の基本形となります。

少し話はそれますが、三単現のsの付け方は、sになったり、esになったりと複雑だったので、それに比べると、とても覚えやすいと思います。

でも、安心することなかれ(泣)

これから例に挙げる動詞は、少々覚えてもらうことがあります。

さあ、気合を入れてくださいね。

2.eで終わる動詞は最後にdだけを付ける

eで終わる動詞は、最後にdだけを付けます。

(現在形)I like an apples.
(過去形)I liked an apples.

※like(好きである)

(現在形)You use the phone.
(過去形)You used the phone.

※use(使う)

(現在形)She live in Ise.
(過去形)She lived in Ise.

※live(住んでいる)

Iseというのは、伊勢神宮のおひざ元・伊勢のことです。
当クラブが伊勢にあるものですから、つい…(笑)

3.動詞が子音字+yで終わるときは、yをiに変えてedを付ける

子音字とは、母音時(a,i,u,e,o)以外の文字のことです。

この子音字+yで終わる動詞のときは、yをiに変えてedを付けます。

(現在形)I study math.
(過去形)I studied math.

※study(勉強する)

(現在形)He cries at home.
(過去形)He cried at home.

※cry(泣く)

さて、問題です。

playの過去形は、どう変化するでしょうか?

答えはplayed

playは母音字+yで終わっていますから、基本的なルール通りedを付けるだけでオッケーとなり、playedとなるわけです。

どうですか?

解けましたか?

4.動詞の語尾(最後の文字)の一つ前が母音字の場合は、語尾を重ねてedを付ける

動詞の語尾(最後の文字)の一つ前が母音字の場合は、語尾を重ねてedを付けます。

(現在形)You stop.
(過去形)You stopped.

※stop(止まる)

(現在形)I drop.
(過去形)I dropped.

※落ちる(落ちる)

3、4のルールは少々ややこしく感じると思いますが、基礎英語、つまり中学レベルの英語をマスターしたい方であれば、ここに出てきた動詞だけを覚えておくだけでもオッケーだと思います。

最初から全て覚えようとせず、まずは学習を先に進めることを優先させましょう。

5.edではない形に変化する動詞もある(不規則動詞)

さて、1~4までは、基本的にedを付けるという概念で説明できるのですが、動詞を過去形にすると、形そのものが変化してしまうものもあるので注意が必要です。

そうした形そのものが変化してしまう動詞のことを、不規則動詞といいます。

代表的な例がこちらです。

例)eat → ate(食べる)
  go → went(行く)
  have → had(持つ)
  get → got(得る)
  see → saw(見る)
  make → made(作る)
  speak → spoke(話す)
  take → took(取る)
  write → wrote(書く)
  read → read(読む)

最期のreadは、スペルは変わらないのですが、読み方がリードからレッドに変わります。

以上のような不規則動詞は、ほかにもたくさんあります。

まずは、上記の10個の動詞を覚えることから始めましょう。

過去形の疑問文・否定文

最後に、過去形の疑問文、否定文の作り方を簡単に説明しておきます。

疑問文の作り方

「~しましたか?」という過去の出来事について尋ねるときは、文頭にDidを置きます。

その際、動詞はedを付けず、原型のままにしておいてください。


例)Did you study English yesterday?
  あなたは、昨日英語を勉強しましたか?

この質問に対する答え方は、以下になります。

Yes, I did.
No, I did not(didn't)

否定文の作り方

「~しませんでした」という過去の出来事を述べたい場合は、動詞の前にdid not(didn't)を置きます。

この際も、疑問文と同様、動詞にはedを付けず、原型のままにしておきます。

例)Emily did not(didn't)play the piano last week
  エミリーは先週ピアノを弾きませんでした。

過去形によく使われる語句

過去のことを述べる際、以下の語句がよく使われます。

これを機に覚えておくといいでしょう。

yesterday(昨日)
last night(昨夜)
last week(先週)
last month(先月)
last Monday(この前の月曜日)
an hour ago(1時間前に)
three days ago(3日前に)
one weeks ago(1週間前に)
before dinner(夕食の前に)
after school(放課後)

いかがでしたか?

今回は、過去形の5つのルールをお伝えしました。

過去形は、現在完了形や未来形など、時制についての大切な単元の一つですので、ここでつまずいてしまわないように、しっかり学んでおきましょう。

それでは、See you next time.