小学2年生が9カ月で単語・熟語600語を習得|英単語の指導例

「単語は得意!」
今回ご紹介する生徒は、自分でもそう話す子です。単語の確認テストでは、文字を見てすらすらと発音し、日本語の意味を答えていきます。
小学2年生で本格的な単語学習を始め、約9カ月で、中学1年生で習う英単語570語・熟語30語の合計600語(英検5級相当)を学びました。
みはまクラブの英語教室では、音声を使った家庭学習と、授業での確認テスト、繰り返しの復習を組み合わせています。その進め方と、この生徒の学習の様子をご紹介します。
この指導例の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 生徒 | 小学2年生で本格的な単語学習を始めた子 |
| 開始前の学習 | 約1年間、カルタやタブレットなどで英語に親しみ、フォニックスの基礎も学んでいた |
| 使用教材 | 英検5級向けの単語帳と音声アプリ |
| 家庭での練習 | 音声を聞き、まねて読み、意味を確認し、答えを隠して練習 |
| 授業での確認 | 単語を見て発音し、日本語の意味を答える |
| 取り組んだ期間 | 約9カ月 |
| 学んだ語数 | 英単語570語・熟語30語、合計600語 |
| 到達した力 | 文字を見て単語を読み、日本語の意味を言えるようになった |
今回の到達は、単語の読み方と意味が分かることです。スペルを見ずに書けることとは、分けて捉えています。
「聞いて分かる」から「文字を見て読める」へ

この生徒は、単語帳での学習を始める前に、カルタやタブレットを通して英語の音と意味に親しんでいました。
さらに、フォニックスの基礎も学んでいたため、文字を見て読む練習にも取り組みやすい状態でした。
耳から知っていた単語と、単語帳に載っている文字が結びつく。「この単語、読める」という手応えを持ちながら、学習を進めていきました。
| 学習 | 主に身につけること |
|---|---|
| カルタ・タブレット | 英語の音を聞き、意味を捉える |
| フォニックス | 文字と音の基本的な関係に親しむ |
| 単語帳と音声による学習 | 文字を見て発音し、意味を答える |
単語学習は、教科書の音読と並行して進めます
当教室では、60段階の学習ルートのレベル19〜34にかけて、この単語学習に取り組みます。該当する段階に進んだ生徒全員が学ぶ内容です。
教科書の音読と並行して、読める単語、意味が分かる単語を増やしていきます。
英検5級向けの教材を使いますが、目的は資格試験の対策だけではありません。中学英語を学ぶための語彙の土台をつくることを大切にしています。
家庭学習の流れ|音声と文字を一緒に確かめる
家庭では、単語帳と音声アプリを使って練習します。
文字だけを見て読み方を推測するのではなく、音声を聞きながら、発音と意味を確認します。
| 手順 | 取り組むこと |
|---|---|
| 1.音声を聞く | 単語の発音を聞きます。 |
| 2.まねて読む | 単語の文字を見ながら、聞いた発音をまねて声に出します。 |
| 3.意味を確認する | 日本語の意味を確かめ、音・文字・意味を結びつけます。 |
| 4.隠して答える | 日本語の意味を隠し、単語を読んで意味を答えます。 |
| 5.繰り返す | 読めない単語や、意味が出てこない単語をもう一度練習します。 |
一度で覚えきる必要はありません。思い出せなかった言葉を確かめ、繰り返し取り組みます。
週の単語数は、目標と復習の量に合わせて決めます
1週間に学ぶ単語は、平均すると30語程度です。
ただし、全員が毎週同じ数を覚えるわけではありません。目標とする時期から逆算し、現在の力や家庭で取り組める量を見ながら決めます。
また、新しい単語を増やすだけでなく、復習にも時間を使います。
30語ずつ進めれば、計算上は600語に20週で到達します。しかし、実際には以前の範囲を学び直し、確認テストを繰り返す時間が必要です。今回の生徒も、復習を含めて約9カ月かけて取り組みました。
授業では、3分間の確認テスト
授業では、その週に練習した単語について、文字を見て発音し、日本語の意味を答えてもらいます。
基本の目安は、3分間で8割以上を答えられることです。
| 確認すること | 内容 |
|---|---|
| 読み方 | 文字を見て、単語を発音できるか |
| 意味 | 日本語の意味を言えるか |
| 基本の合格目安 | 3分間で、出題した単語の8割以上 |
| 合格後 | 時間を置いて復習し、再び確認する |
時間を区切るのは、思い出せない一語に長く止まり続けず、授業の中で確認と学び直しの時間を確保するためです。
分からなかった単語は、後で練習し直します。
合格基準は、生徒の様子に応じて調整します
基本は8割ですが、生徒の性格や意欲、学習状況によっては、6割程度をその時点の合格目標にすることもあります。
取り組んだことを認め、「次も頑張ろう」と思える目標を設定するためです。
その場合も、残りの単語をそのままにするわけではありません。復習と再確認を続け、分かる言葉を増やしていきます。
一度合格しても、何度も復習します
確認テストに合格した単語も、時間がたつと忘れることがあります。
そのため、「一度答えられたから終わり」にはしません。以前に学んだ範囲も復習し、確認テストを繰り返します。
| 学習の場面 | 行うこと |
|---|---|
| 新しい範囲 | 音声を使い、読み方と意味を練習する |
| 授業での確認 | 制限時間内に、読み方と意味を答える |
| 間違えた単語 | 音声と単語帳に戻って確かめる |
| 以前の範囲 | 再び練習し、覚えているか確認する |
新しい単語を学ぶことと、前に学んだ単語を思い出すこと。その両方に時間をかけています。
「早い!」という声が、次の意欲に
今回の生徒は、見た単語をほとんど迷わず読むことができました。
確認テストでも、毎回3分の制限時間を余裕を持ってクリアしていました。講師が「すごいね」「早い!」と声をかけると、それが次の学習への励みになっているようでした。
毎週、自分のタイムに挑戦するような感覚で、確認テストに取り組んでくれました。
「単語は得意!」という本人の言葉からも、学習への自信がうかがえます。家庭での練習を重ね、その成果を授業で確かめる。その繰り返しが、意欲を支えていたと感じています。
約9カ月で、単語と熟語600語を学びました
音声を使った練習、授業での確認テスト、以前の範囲の復習を重ね、約9カ月で英単語570語・熟語30語をひと通り学びました。
文字を見て読み、日本語の意味を答えられる単語が増えたことは、教科書の音読を進めるうえでも土台になります。
ただし、この期間は一人の生徒の経過です。読む力や覚えるペース、必要な復習の量は異なります。進む速さだけでなく、以前に学んだ言葉も分かるかを確かめながら指導しています。
読める単語を、中学英語につながる力に
単語学習の目的は、単語帳を早く終えることではありません。
英文を読むときに言葉の意味が分かり、音読や文法、英作文の学習に生かせるようにすることです。
当教室では、音声と文字を結びつける家庭学習を、授業での確認と復習につなげています。
「読めた」「意味が言えた」という手応えを重ねながら、中学英語に備える語彙の土台を育てています。

