勉強の楽しさは「優しい心」から生まれる

小学6年生の児童に夏休みの宿題を教える大学生

学年を超えたつながりを大切に

「この分数に5をかけると……」
「こことこの角度が一緒だから……」

夏休みの宿題に取り組む子供たちを、この日も〝先生〟たちが全面サポート。
三重大学教育学部の学生たちによる、夏期学習教室は最終日も大にぎわい。
保育園児から中学生まで13人が集まりました。

延べ26人がこの教室に参加したことになります。

当クラブの教室の特長は、学年を超えたつながりを大切にしていることにあります。

この日も、年長の子が年少の子の面倒を見たり、遊んで喜ばせたりしている光景が見られました。

そうした相手を思いやる心があふれる中で、一人ひとりが嬉々と勉強に励んでいる。とても素敵なことだと、傍から見ていて感じ入りました。

「楽しいから学ぶ」を追い求めて

「勉強、とっても楽しかった。いっぱい頑張れた~」と笑顔で口にしたのは、就学前の女の子。
「どうして楽しかったの?」と尋ねると、「だって、お姉さんといっぱいお話できたから。楽しいから、勉強も頑張れた」と言うのです。

ややもすると、私たち大人は〝試験のための勉強〟をさせることに、どうしても目を向けがちですが、本来の学びというのは、きっと楽しい雰囲気の中で深めていくものなのでしょう。
その楽しさとは、何も遊びから生まれるわけではありません。
相手に喜んでもらいたい、相手の役に立ちたいという一人ひとりの優しい心から育まれるものであるように思います。

「楽しいから学ぶ」

そのシンプルな学びのあり方を、当クラブは今後とも追い求めていきたいと思います。

それが、子供たち一人ひとりの笑顔につながり、ひいては、心豊かな人生を形成する土台になると信じるからです。

次回の〝季節講習〟は秋か冬

教室の最後に、学生たちがひと言ずつ、クラブ生たちにメッセージをくれました。

男子学生は「元気に頑張るみんなの姿を見せてもらって、こちらの心がリフレッシュできました。ありがとう」と。

女子学生は「何年か前までは教わる側だったのに、今回こうして教えさせてもらって、なんだか不思議な気持ちになりました。また機会があったら、よろしくお願いします」と話してくれました。

早速、その「機会」……のことですが(笑)、保護者の方からは、すでに「こういう教室を、また開いてもらいたい」というご連絡を頂いています。
「楽しく宿題ができたし、とてもはかどった」と、子供が喜んでいると言うのです。

ということで、また秋か冬に、みんなで集まって勉強する機会を設けましょう。

秋だったら「秋期講習」、冬だったら「冬期講習」……。
季節ごとの講習ということで、名付けて〝季節講習〟。
その際は、もちろん大学生のお兄さん、お姉さんにも来てもらいましょうね。